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参画教員紹介 清田 隆 教授(東京大学生産技術研究所)

清田 隆 教授
東京大学生産技術研究所



 ◆研究活動概要
 国内外の地震による地盤災害の機構解明、対応策の提案を行っています。国内では2011年東北地方太平洋沖地震以降も、震度7を記録するような大地震が数年毎に発生しており、直近の2024年能登半島地震でも広域的な地盤隆起を始め、様々なタイプの地盤の問題が発生しました。そのうち液状化による被害は、地盤沈下や流動変位が残留するため、地震発生後も長期的に住民生活に影響を及ぼします。

 

 液状化の発生リスクは土地の形成と強い相関があり、能登半島地震でも従来から液状化し易いと言われた旧河道や砂丘の裏側で多くの被害が生じました。しかし、実際の地盤の強度にはグラデーションがあるため、従来の安易な評価で該当地域全てをレッドゾーンにしたりすることは無責任と言えます。限りある地域の防災リソースの適切な分配を実現するため、新しい地盤調査技術の開発や、それを取り入れたリスク評価への転換が必要です。

◆関連論文
清田隆・呉杰祐(2017)「原位置と室内試験によるVsを用いた液状化強度比の推定法」『地盤工学ジャーナル』12 (4): 375-383。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jgs/12/4/12_375/_article/-char/ja